Sherlock Holmes Nemesis|日本語翻訳1【Steam】オープニングから美術館まで

Sherlock Holmes Nemesisの日本語パッチが当たらないので、文字起こししました。
自分翻訳と、有志翻訳作業所翻訳文を使わせていただいてます。
ゲームをやりながら修正していくと思います。
基本話言葉は、ホームズ→ホ|、ワトソン→ワ|をカタカナの先頭文字で表記。
チェックした時のコメントはゲームをやりながら必要そう?と思ったのを書いています。



:オープニング1

あなたは、ロンドンのベーカー街221B番地に住む有名な探偵シャーロック・ホームズです。

冷静に、確かな判断力を持って、事件に挑んでください。
周りを観察し、クリックしてください。

ホームズたちが、ヒントをくれるかもしれません。
情報の人物を尋問してください。
正しい質問をし、答えに注目してください。

:オープニング2

敵であるアルセーヌ・ルパンは難解で論理的な謎をたくさん投げかけてきます。
惑わされないでください。

捜査の際には、鉛筆と紙を用意するといいでしょう。
ある問題では、ホームズでさえ深く悩みます。

ある時点ではキーワードを打ち込む場面があります。
手に入れた文章、ホームズのメモを読んで答えを導いて下さい。
それらは全て重要なヒントになっています。

:オープニング3

調査を進めると、マップにある地点をクリックすることでその場所にワープできます。

また、マウスの左をダブルクリックすることで走ることができます。

英国の名誉が危機にさらされています!
敵を失望させてはいけない!


【ムービー】

シャーロック・ホームズの冒険

シャーロック・ホームズ VS アルセーヌ・ルパン

1895年7月14日 ロンドン

【221B内 会話】

ワ|今日は素晴らしい天気だね。煩わしい郵便物もない。テムズ川に散歩でもどうだい?

ホ|やめておくよ。

ワ|ここ2週間ほど機嫌が悪いようだ。スイスから悪い知らせでも?

ホ|もうあの事件は終わったんだ、ワトソン君

ワ|そうだね。ではあのフランスの怪盗アルセーヌ・ルパンが気がかりなんだね。ここ2週間、新聞は彼の話題で持ちきりだ。

ホ|ワトソン君…

ワ|図星だろう?君はルパンの話題を避けていたじゃないか。最近の事件を覚えているかい?
偽名を使ってイタリア王女をそそのかし、メディチ家のダイアモンドを盗み出した。この宝石は王女がシチリア人の富豪と結婚するときの持参金だったんだ。
そしてルパンが地元の新聞に送り付けた声明はこうだ。「可愛いお嬢さんが無作法で無教養な男との結婚から逃れるのには、この方法が一番だ!」
以来王女は修道院に謹慎だよ。父親は激怒してルパンの首に何百万リラもの懸賞金をかけたとか。
君はこの事件のイタリアでの評判は聞いたかい?さて、他の手紙は動物園からだね。鳥がいなくなったようだよ。我々にロンドン中を探せといってるのか?
ルパンの話に戻すけど、シャンパンと宝物に囲まれながら隠れてるに違いないよ。忌々しい!奴がもしイギリスに足を踏み入れたら、すぐに…あ、あーーー!

ホ|どうした、ワトソン君?

ワ|う、ううん…

ホ|一体どうしたんだ、ワトソン君?言ってみたまえ。

ワ|こ、この…テーブルの…手紙…、ホームズ、読んでくれ!


【ここでホームズを操作し、机の上の手紙を読む。右上に出てくる文字はクリックでホームズを操作してみてください→机の上の手紙を読んでください】

1895年7月14日 アルセーヌ・ルパンの脅迫状
拝啓 ホームズ様

まず初めに、文法や綴りの間違いをご容赦いただきたい。私はフランス人なので、あなたの言葉は馴染みが薄いのだ。加えて、私が話題にすることといえば、申し分のない食べ物、ワイン、崇高な芸術、素晴らしい女性に限られるのだから。

さて、あなた方英国人は、いかなる美的感覚も文化も持ち合わせていないことは、周知の事実である。貴国の言語の習得は、ちょっとした余暇の勉強で十分だった。下僕と一緒になってくだらないほら話を吹くのにお似合いの言葉だ。

いや、どうやら私は上の文章を間違えたようだ。こう言いかえるとしよう。「あなた方英国人は…」ではなく、「あなた以外の英国人は…」と。どうしてあなたを海水や安酒の匂いのする、青白い顔や赤みのかかった顔の連中と一緒にすることなどできるだろう?

あなたは唯一無二の存在だ!過去の事件を拝見する限り、天才と呼ぶにふさわしい。

どうか信じてほしい。貴国の国民に対して、私は嘆かわしい意見を持っているがあなたに対しては、限りなき賞賛の念を感じている。あなたの先祖にフランス人がいると知ってからはなおさらだ!

我が祖国フランスに生まれなかったとは、何たる不運か。おそらく神は貴国の知的水準があまりに低いのを哀れに思って、あなたをそのちっぽけな島にもたらしたのだ。

さて、これからの1週間、前例のない事件がロンドンで起こるだろう。それは、あなたがこの手紙を読む、まさにその夜から始まるのだ。私の目的は、英国の傲慢と虚栄を、白日の下にさらすことだ!

英国が我々に見せる傲慢さ、癇に障る平静さにはうんざりだ。貴国の政治家や兵士たちはいう。「英国は、海という名の堀で囲まれている!」と。そのような、嘲笑に満ちた自信にはうんざりだ!貴国がただ単に略奪した結果に過ぎない、精神の偉大さと呼んでいるものにはうんざりだ!

したがって、私、アルセーヌ・ルパンは英国の顔に張り付いた笑みをはぎ取ることを、ここに誓おう。これからの1週間、ロンドンで英国の偉大さを示すといわれている、五つのものを盗む。それが達成された暁には、英国は世界中の笑いものになり、誇りを失い、来たる千年紀にはもはや頭を高くして歩くことができないであろう。想像するがいい。英国人であることは、もはや誇りではなく、恥になるという日が来るのだ。簡潔に言うと、今までの借りを払う日が来るということだ。

なぜ私がこの計画をあなたに教えたのか、不思議に思うかもしれない。それは、この計画を阻止できる可能性のある人間は、あなたしかいないからだ。私もあなたも、英国警察が無能なことは先刻承知だ。手紙を書いた理由は、ナリシシズムからだといっておこう。つまり、類い稀な芸術家は、暗愚な民衆のために作品を作ろうとは思わないだろう。あなたは理想的な観客だ。私の神聖な仕事の一部始終を見てほしい。実は、私の前に立ちふさがって、これから行う盗みを止めてみてほしいとさえ思っているのだ。

さて、もしあなたが冒険に乗り気なら、今夜のターゲットに関する、次のような詩を提供しよう。

フランス中が知っている
盲目の王国では、王冠を見るために、目が一つ必要だ。
貴様は俺たちを盲目として扱う;
俺たちを倒したのは、俺たちを倒したのは、片目、片腕の男。

俺たちは失敗した;
俺たちはもう一度試みたが、運命は決まっていた。
あいつの永遠の名声は俺たちの痛み。

スペインの岬;
おまえの周りに、
カーテンのようにぶら下がっている
忌まわしい誇り。
俺たちの苦しみが、お前の口元に冷笑を浮かべる。

敵がやってくる;
勝利を守るため、
俺たちは間違いを犯した。
そしてその日は歴史になった。

痛みと敗北を覚えていろ。
このゲームで最悪なのは、
俺たちの出くわした英雄が
フランス人の名前を持っていたことだ!

復讐の音色がはっきりと聞こえる!
この裏切り物は、
主人の足元に番犬のように鎮座している。
座礁させてやろう。

名誉にかけて、今夜この手で束縛を解き放とう。
そうすれば、皆が気づくだろう。
俺たちの勝利には翼がついていることを。

Arseno Lotinho

【ルパンからの手紙終了|場面変わってホームズとワトソン】

ワ|ホームズ、信じられないよ!こんなの真面目に受け止められないよ!?

ホ|その通りだ、ワトソン君。この手紙は冗談みたいだ。しかし、挑戦と脅威が本物という可能性もある。

ワ|どうするんだい?

ホ|最初に、私はハドソン夫人が用意してくれた朝食をいただこう。ワトソン君はその間に手紙の謎を解いてくれないか?なぜ、ルパンは手紙の最後の署名を別の名前にしたのだろう?
手紙の詩についても解読を頼むよ。予告通りなら、今夜のターゲットは何だろか?答えを見つけて、対処するのに時間がない。
グレンスワース通りのバーンズ書店に行くといい。情報が見つかるだろうね。

【ホームズ部屋を出ていきワトソン操作】
【部屋中のアイテムに対してワトソンのコメントあり、過去作のアイテムも】
【外に出てバーンズ書店へ|221Bを背に左、右、右、左で左手に書店がある】

ワ|すごい散らかりようだ!

【奥に行くと変な言葉を話しながら踊ってる店主バーンズのムービー】

ワ|ごきげんよう、バーンズ

バ|こ、こんにちは、ワトソン先生!お、お、お元気ですか?き、気が付かなくて…

ワ|忙しかったかな?仕事の邪魔だったかな?

バ|そんなことは!!ただ、ちょっと調べ物を…。ここへ来たのは、何かお探しでしょうか?

【右上に出るアイコンの中「A Strange Affair(奇妙な事件)」クリック】

ワ|先ほど非常に奇妙な事件があってここに来たんだ。スペインの岬と片目、片腕の男が関係してるらしいんだ!

バ|なるほど!海軍史の本が役に立ちますよ。…どこだったかな…

【右上アイコン「Good bye」選択】

ワ|ありがとう、探してみるよ。

【店内を探す、手のアイコンが出て選択すると文章が出る】

偉大なる英国の船乗り

「Horatio Nelson子爵」
1758年にノーフォークのバーナム・ソープに生まれたネルソン提督については英国海軍史の最も華やかなページを割くべきだろう。1798年、ナポレオン・ポナパルトのエジプト遠征を食い止める任務に当たったネルソン提督は、バトル・オブ・ナイルにてフランス艦隊を制圧した。

その名誉に安住することなく、1799年にはナポリをフランス革命から救い、1800年にブロンテ侯爵に叙せられる。身体を祖国に捧げた(片手を切断し、片目の視力がなくなっていた)無敵の船乗りの死は、海軍士官のキャリアの頂点で訪れた。
トラファルガーの海戦で、数の上で劣勢ながら、比類なき勇気と大胆さをもって、フランス艦隊ヴィルヌーブ提督に圧勝を収めつつ戦死した。

先の海戦で、有名な逸話がある。
信号士官がネルソンに報告した。「司令官が退却の信号を出している」と。
ネルソン提督は、自分たちの勝利を信じて疑わなかったので、盲目の右目に望遠鏡を押し当て、こう言った。「そんな信号は見えないな」
彼は戦闘を続け、勝利した。

【読み終わり、本屋店内に戻る】

ワ|これだ。「偉大なる英国の船乗り」

【ムービー】

ワ|本を見つけたよ。それから…

バ|すみません、ワトソン先生。今、ちょっと取り込み中で。

ワ|そ、そうか。…ごきげんよう、バーンズ。

【ワトソン操作に戻る:221Bへ戻りホームズ会話】

ホ|聞かせてくれないか、ワトソン君。謎のサインの意味は分かったかい?

【ここでクイズ!「Arseno Lotinho」は誰?と出る。答えを入力】

ワ|アナグラムだよ、ホームズ。手紙のArseno Lotinhoの文字を並べ替えるとHoratio Nelsonなんだ。

ホ|そうだ。確かに、ターゲットはフランス人を犠牲にしてネルソン提督が勝利したトラファルガーの海戦に関係しているだろう。片目、片腕を失ったネルソン提督の像がトラファルガー広場立ってるな。
しかしルパンはターゲットは「主人の足元に鎮座している」と書いていた。ロンドンの地図を見てみよう。トラファルガー広場の周辺で何か見つけられるかもしれない。

【ワトソン操作|ホームズの部屋に入れるようになるので入ってアイリーンの絵を入手できる|ロンドンの地図を探す】

ワ|やっと見つけた!ロンドンの地図だ!

ホ|それでトラファルガー広場のどこがターゲットだと思う?地図で示してみてくれ、ワトソン君。

【アイテムからMAPを開き上左側の'MAP OF LONDON'をクリック。その中からネルソン提督の像があるトラファルガー広場(Trafalgar Square)を探す!
3つ並んでる四角の真ん中(center)→左下の黄色い●、手を合わせると広場の中にある物が表示される】

ワ|像の目の前にある絵の国立美術館しかないだろうね。

ホ|うむ、なるほど。絵画を盗もうとしてる、だがどの絵画だ?ワトソン君、美術館に行こうじゃないか。君が馬車を手配する間に、レストレード警部にメッセージを送っておくよ。

【ワトソン操作→馬車手配(馬車後方ちょっと上目)】

ワ|あぁ、ラム、いいタイミングだ!私と友人のシャーロックを乗せてくれないか?

ラム|喜んで、ワトソン先生。主人…いえ、ミス・ブロンズビーが本日休暇を下さったので、お待ちしてますよ。

【問題なければ自動で美術館へ移動】

【美術館編へ続く】


余談ですが小話

  • バーンズ書店のバーンズ君はSherlock Holmes- The Awakenedにも出てくるキャラクター
  • 初めのワトソンの「スイスの事件」という言葉からもSherlock Holmes: The Awakenedのあとの話になる
  • バーンズ君が読んでいた本はクトゥルフ神話の本で、意味不明な言葉は「人間には発音できない言葉」
  • 共和制の前、イタリアは王国だったんです。その頃の話なので、「王女」さまであっております。
  • Horatio Nelsonはホレーショ・ネルソン子爵のこと。実在の人物なので、興味があったら調べてみてください。
  • ついでに、トラファルガー広場も国立美術館も海戦も実際にあります。


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