1881年イギリスで2番目におこった鉄道殺人事件

これは、1881年に実際におこった事件。

犯人はパーシー・ルフロイ・メイプルトン。職業や年齢に関しては手元の資料に記載がないので不明。
被害者はアイザック・ゴールド、64歳。コイン商を営んでいた。

現在のブライトン駅
事件は6/24、ブライトン発ロンドン・ブリッジ行の列車で起こった。
メイプルトンはブライトンで乗り込み、途中のプレストン・パークで下車する。
が、改札で駅員がブライトンの服に血が付いており、ブーツからは懐中時計の鎖が垂れ下がっていることに気が付く。
「これはおかしい…」
確かにおかしい、何かありましたと言っているようなものだ。

メイプルトンに話を聞くと、
「いや、メアシャム・トンネルに入ったあたりで銃声が聞こえた!そう思ったときには頭を殴られて気絶して…。気が付いた時には客室に自分しかいなかったんだよ。」
と主張している。これまたおかしい。
(注:当時の鉄道列車の客車は仕切られていて、個室みたいになっていたんです。個室で相席って感じですかね。)

そんな中、バルコム・トンネルの外でゴールド氏の遺体が発見される。銃で撃たれた上に首を刺されている!これは間違いなく殺人事件である!!

メイプルトンはゴールド氏の取り扱う珍しいドイツのコインを持っていたため逮捕となった。

が!
警官の監視付きでクロイドン(ロンドン南部の町)にある自分の下宿先に行ったとき、しれっと裏口から出て逃亡してしまう。
監視の警官は玄関付近でメイプルトンが出てくるのをずっと待っていたそうだ(;´Д`)

警察はメイプルトンの行方を追って捜索していたが、なかなか情報が集まらない。目撃情報を期待して似顔絵を新聞にも掲載したほどだ。
しかし、意外なところで居所を突き止められ逮捕となる。
それは、メイプルトンが賃金を請求する電報を打ったからだ!
アホとしか言いようのない結末である。

11月に裁判で有罪判決が下され、メイプルトンは処刑前に犯行のすべてを自白したそうだ。


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